WEIRD

ゲーム業界をマーケティング視点で読み解く

2010年代の海外ドラマ革命と、映画、ゲーム。そして日本のオタクは有吉弘行をロールモデルにすべき

 「FUZE」は今海外ドラマ推しらしい。矢継ぎ早に特集記事があがっている。


www.fuze.dj


 宇野維正さんの記事、Taku Takahashi×田中宗一郎両名の対談記事も楽しい。


 映画好き、いわゆるシネフィルみたいな人はたくさんいるんだけどドラマに疎かったりする。『Game of Thrones』も『Stranger Things』もポップカルチャーの古典になりつつあるが、アメリカから遠く離れたジャパンでは『逃げるははじだが役に立つ』の1000分の1くらいしか観てる人がいないし、マーベル映画を追ってても、『Luke Cage』観てなかったり、なんとなく溝がある。


 VODサービスの普及で“binge-watch(まとめて観る)”が当たり前になって、VODのオリジナルドラマも1シーズンが一気にアップロードされるようになると、ドラマは“めっちゃ長い映画”でしかなくなり、もはやドラマと映画を区別する必要もない。海外のオタクさんたちはドラマも映画も平等に愛する。


 そしてもう一つ、忘れちゃいけないのが“ゲーム”なんである。


 オタク向け総合情報サイト「IGN」の良く見られているカテゴリを見てみよう。


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 左から『Marvel's The Avengers: Infinity War(映画)』、『Fortnite(ゲーム)』、『Soulcalibur VI(ゲーム)』、『Shadow of the Tomb Raider(ゲーム)』、『Game of Thrones(ドラマ)』、『Attack on Titan 2(ゲーム)』。


 いやまあ、IGNは元々はゲーム情報サイトであるが、映画好きはドラマ好きはゲーム好き。嗜好が全部一つの線の上にあるから、情報サイトが統合されている。


 『デッドプール』のティム・ミラーが経営するVFX専門会社Blur Studioのワークを見てみよう。映画、ゲーム、コマーシャルが並んでいる。


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 要は、映画でもドラマでもゲームでもVFX技術は共通だし、同じコンテンツIP使ってたりするし、『ウォーキング・デッド』のノーマン・リーダス小島秀夫の新作に出たりするし、そこに区別はない。短いと映画、長いとドラマ、自分で操作できればゲームぐらいの感覚で、海外オタクさんはこれら全てを平等に愛する。


 一方ジャパンのオタクさんはこの三つのうち一つや二つかけていることが多い。今のポップカルチャーは、Nintendo Switchも『ゲースロ』も『Far Cry』の新作も『モンハン』も全部ひっくるめて、なんとなく一つのトレンドみたいなものを作ってるんだけど、そこに追いつけない。


 オタクコンテンツに“~すべき”なんていうのもおこがましいんだが…なんていうか…こう…全部ひっくるめて楽しいんだわ!


 「スターウォーズ新作公開されるけど、バトルフロントでみそついちゃったね~」


 とかそういう感じで横断的に話したいじゃん!


 「最近ゲームやってないからわかんないんだよね~」って言われると困るじゃん!


 …そこで。

 
 ジャパンのオタクさんが見習うべき人物のツイートをいくつか紹介したい。



 「レッド・デッド・リデンプション」にはまる有吉さん。



 ベセスダにもはまる有吉さん。



 JRPGと海外ドラマとマンガと、縦横無尽に駆け回る有吉さん。



 癒し系スマホゲームも抑える有吉さん。


 …この人、くっそ忙しい芸能生活やりながら、どうやって時間捻出しとるんや…。


 ジャパンのオタクさんは有吉さんくらいジャンルを超えてオタクコンテンツを堪能すべき。


 あー、今週もサンドリ聞こ。