『Full Metal Furies』はアクション・戦術・育成、全部揃った神ゲーだった
PS4でもリリースされた2Dアクション『ローグ・レガシー』の開発元Cellar Door Gamesの最新作、『Full Metal Furies』はベルトスクロール形式のアクションRPG。
歩哨(タンク)、スナイパー、エンジニア、ファイターと、攻守の特徴が異なるキャラクター4人から2人を選択して、ゲームを進めていく。キャラクターは全員女の子。
キャラクターはそれぞれ通常攻撃2種類、必殺技2種類を持っている。通常攻撃は連続して使用可能、必殺技は使用すると待ち時間が発生する。とはいえ、戦闘中にキャラクターをスイッチ可能なので、必殺技を出してすぐにキャラクターをスイッチして待ち時間を消化することも可能。このスイッチをうまく使いこなせるかどうかがゲームの肝だ。
筆者は歩哨のトリスとスナイパーのメグを使っているのだが、二人とも戦い方は全く違う。
トリスは主に近接担当。通常攻撃は3段式の盾攻撃。これと突進の必殺技、範囲系の必殺技を駆使してゴリゴリと敵を削っていくスタイル。近接攻撃主体なので、1対の敵と戦っている最中に、他の敵に囲まれることもしばしば。突進系の必殺技で上手く逃げ出しながら、1対1のタイマンにもっていかなきゃならない。
一方メグは遠距離担当。ライフルで離れた距離の敵を着実に仕留めていく。必殺技はふっとばし系のライフル弾。敵に近接で詰め寄られたりした場合は、もう一つの必殺技の逃げ出し技を使って戦線を離脱する。ライフルはリロードに時間をとられるため、連発は厳禁。常に周囲に気を配りつつ、距離を保つつ、着実に戦わないとダメ。
戦況は秒単位で変わるから、それぞれの戦況に得意なキャラクターに素早くスイッチして、必殺技の待ち時間を消化しつつ、時にはコンビネーションで大ダメージを与える。アクションの難易度は決して高くないが、敵が増えて戦況が厳しくなると、高度なテクニックが必要。キーボードでも操作できるけれど、やっぱりゲームパッドは必須だと思う。
慣れてきたらこんなコンビネーションも。
敵キャラの種類も豊富。遠距離でエネルギー弾うってくるやつ、ダッシュで間合いをつめて切りかかってくる奴、ピンポイント爆撃してくる奴などなど。
戦術面で難易度をあげているのが、"バリア"。色付きバリアをまとった敵は、「2人のキャラクターのいずれかでしか倒せない」という逆斑鳩方式。一方の仲間が死んでいるときにバリア付きが現れたら最悪。急いで仲間を蘇生をしないと、バリア付きに永久に襲われる。バリア付きをうまくさばいていくには、高いスイッチレベルが必要になる。
本作はアクションRPGなので、キャラクターは成長していく。スキルツリーがあって、基礎ステータスをあげたり、新しい必殺技を覚えたり、武器を入れ替えたりもできる。2Dながらも豊富なアクションが用意されていて、スキル解除していくのがめちゃめちゃ楽しい。
とはいえ、「レベルを上げて物理で殴れば」みたいな単純なゲームではない。「このステージ、無理じゃねぇの…」と思っても、何回か繰り返して、敵の出現パターンを読んで、戦況分析して、スイッチングを駆使したアクションを決めればなんとかクリア出来たりする。覚えゲーでもなく、自分のゲームスキルさえ向上すればなんとかこなしていける。このレベル設定が抜群だ。
ボス戦もやりごたえ充分。1面のボスでもなめてかかると一瞬でやられる。噛ませ的な敵は一切出てこない。
アクション・戦術・育成、全部の要素が絶妙にバランスしていて、めちゃめちゃ面白い。このクオリティで20ドルはほんとにお買い得だと思う。万人におすすめできる一作。
…なんだけど、リリースされたばっかりなので、ローカライズはまだ先の話かな。
ストーリー的にはパロディとかギャグとかたくさん盛り込まれてるけど、いかんせん英語だから…ねぇ…。
コードなギャグ。
『ローグ・レガシー』もローカライズされてるし、本作もすぐに出てほしい。SIEさん、オナシャス。