【ドラクエ11 日記】ロトゼタシアの片隅に
本作をプレイしていて思うのは、やっぱり世界観が良い。街やフィールドやダンジョン、ロトゼタシアの世界全部をひっくるめて「俺はドラクエをプレイしてるッッッ!」と再確認させてくれる。
世界観をつくっているのは魅力的なキャラクター達だ。
サマディー王国の王子は口八丁のはったり野郎で、自分の名前が冠された競馬のレースでも替え玉を使うダメな奴だが、最後にはハッとさせるような成長を見せて、勇者たちを助けくれる。
港町ダーハルーネでは、いっとき勇者たちは「悪魔の子」と言われて街の人から邪険に扱われるが、誤解が晴れた後は勇者たちを追手からかばってくれるようになる。
グロッタの町には貧困に負けずに教会で暮らす子供たちがいるし、プチャラオ村には奥さんを亡くして飲んだくれる男がいる。
一番グッときたのはナギムナー村の青年と人魚の話。
ナギムラー村の寡黙な青年と人魚が恋に落ち、二人は駆け落ちして人魚のふるさとで暮らそうと誓う。
だが、青年は身内に不幸があり、人魚を迎えに行けなくなる。心にぽっかり穴が開いたまま暮らす青年と、それを待ち続ける人魚。二人に幸せが訪れることは無い。
勇者たちは人魚のふるさとである海底王国ムウレアを訪れることになる。そこで人魚の家を見つける。
本棚を調べると、人魚が書いたノートを見つかる。ノートは青年に向けたものだ。
「ステキな海底暮らし 人間さんが海底で暮らす時。 覚えておきたい『あいうえお』」
人魚は、青年と海底で一緒に暮らすため、一生懸命準備していたのだ。家具をそろえ、掃除をし、ノートを書いて、写真を飾って…。
俺はこの本を見つけたところで変な声を出しながら泣いた。
本作をプレイしていると、キャラクターとのちょっとした会話の中で、そのキャラクターに秘められたストーリーに心が持っていかれる。
世界は巨大な邪悪に襲われているけれど、キャラクター達は毎日を忙しそうに生きてんだな、と思う。
ドラクエシリーズはいつも世界観づくりが絶妙だが、本作も申し分ない。本線のムービーや会話を見るだけじゃなくて、街の隅々まで調べれば、素敵なキャラクターとの出会いがある。
日々の人間関係で悩んでる人は、ドラクエに現実逃避したほうがいい。出てくる奴ら、マジでいい奴ばっかりだから。
現在のプレイ時間は30時間を超えたくらい。寄り道につぐ寄り道で全然進まず、魔法のカギを手に入れてルーラで世界を飛び回りアイテムを回収しているところ。
あと、勇者の武器欲しさにカジノに行って、10コインスロットを回し始めて1回目でジャックポットが出た時には、この夏全部の運を使い果たしたと思った。
バニーコスチュームのレシピも手に入れたので、マルティナ姉さんのためにも、素材を集めて、コスチュームを作らねばならない。
やっぱりゲームの嫁はドSな年上女に限る。