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【Fallout 4 日記】パートナーにめぐまれない

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 Fallout 4ではパートナーを1人(または1匹または1機)旅に連れていくことができる。最初に出会うパートナーが犬のドッグミート。ゲーム序盤、荒廃したボストンの街で一人悲観に暮れている時に出会う犬で、どんな時もどんな場所でも、例え巨大な爬虫類が襲い掛かってこようとも果敢に立ち向かってくれる頼れる奴である。


 色んなパートナー候補と出会った後も、ドッグミートが健気で可愛くてずっとお供させていたのたが、ちょっとしたことがあった。

 
 グレイ・ガーデンのMr.ハンディ型ロボットに「近くの水処理場の施設がぶっ壊れて、水が汚染されているからなんとかしてほしい」と頼まれ、ウェストン水処理場を訪れた時である。


 処理場の外にあるスーパー・ミュータントをシバき上げて、いざ中へ突入。処理場に水が溢れているので、機械をいじってその水を抜いていくのだが、処理場の汚ねぇ水に蟹のクリチャー「マイアラーク」が大量に住みついており、行く手を阻む。


 このマイアラークが苦手。理由は以下の通り。


1. 地中に隠れていて近づくと飛び出す奴がいてびっくりする
2. 移動音がカサカサしててキモイ


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 このヌメリを処理できれば、サイゼリアカプリチョーザに卸せそうではある。


 で、このマイアラーク退治をドッグミートに任せようと思ったのだが、機嫌が悪いのかなんなのか、処理場の中に入ってくれない。何度ドアに入り直しても、全然来ない。外に溜まっている水たまりで泳いで遊んでいる。しゃあないので、一人ショットガン片手にビビりながら水処理場を攻略することになってしまった。あんなに一緒だったのに夕暮れはもう違う色なんである。


 こんなにぞんざいに扱われるんだったら、違うパートナーに浮気でも…と思いたって、色々と試してみることにした。


 まずはミニッツメンの残党、連邦が生んだ快男児、手に持つ銃は飾りかナマクラ、イケてるのはボイスだけ、プレストン・ガービー


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 こいつが本当に使えない愚図で、スーパーウルトラ・マーケットのグール退治に連れ出したところ、いきなり入口に座るという舐めプを展開。何度“追従”と命令しても、まともについてこない。そばにグールを連れてきても、銃を撃つ気配がない。


 俺のことを「将軍」と呼んで持ち上げてくるだけの太鼓持ち野郎なので、そうそうに解雇。


 次に連れ出したのはストロング。トリニティ・タワーで出会ったスーパー・ミュータント。スーパー・ミュータントだけど人を襲わない。マクベスの一節「the milk of human kindness 」(人間の優しさのミルク)に感銘を受け、優しさのミルクを追い求めているらしい。人妻おっぱいパブにでも連れ出せば、解決できそうではあるが。


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 ストロングは攻撃力は高く、交戦的で、盾代わりになってくれる。なかなかに頼もしい。スーパー・ミュータントの同胞たちも喜んで殺してくれる。


 厄介なのがしゃべりがウザイことだ。

 
 こっちがスカベンジャー業に励んでジャンクを漁っていると


 「人間、そんなものおいていけ、役に立たない」


 だとか、拠点で武器や防具をいじってると


 「また修理か。ストロングは退屈だ、戦いに連れ出せ」

 
 だとか、挙句にヘアピンで金庫の鍵を一生懸命開けると好感度が下がる。チマチマした作業が嫌いらしい。

 
 このしゃべりにうんざりするので、解雇。


 次にコズワース。元は200年前に主人公の家で雇っていた球体型のお手伝いロボット。R2D2C3POを足して2で割ったみたいなやつ。家事手伝いが主な能力だが、敵が来ればレーザーで応戦する血の気の多い一面もある。


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 従順でよく働く。戦闘力も高い。なかなか優秀なのだが、ロボットはなんとなく信用おけないなあ…という思いがある。


 Mr.ハンディ型のロボットはゼネラル・アトミックス社が製造していたのだが、その会社が運営していた小さな街の跡地で、大量のMr.ハンディ型のロボットに襲われた。丁寧にしゃべりながら銃ぶっ放してくる様はシュールであった


 ロボットというのはプログラムを書き換えれば自分に銃口を向けてくる。だから心の底から信用できない。


 ダウンロードコンテンツを使えばコズワースを軽戦車みたいに魔改造できるらしいのだが、そういった点も不憫でならない。なので解雇。


 最後に出会ったのがケイト姉さんである。


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 その昔、暴力をふるう両親に育てられ、その後奴隷商人に売られ、酒とドラッグにおぼれるという壮絶な人生を歩んできた人。フォースに目覚めないまま暗黒面に堕ちたアナキン・スカイウォーカーみたいな。


 コンバットゾーンでたむろするレイダー達をヌっ殺したら、コンバットゾーンを経営していた鼻の無いおっさんから彼女の面倒を見るように頼まれた。

 
 いかにもアル中・薬中っぽい虚ろな目、ぼさぼさの髪。いうこと聞かなさそうだし、口うるさそう。


 でも、君に決めた。


 面倒くさそうで、気の強い感じが良い。とても良い。タイプなんである。


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 海外サイトを見ても、ファンは多いみたいだ。髪型を変えたり、化粧を変えたり、骨格変えたりして、もっと美人さんになるMODもあるらしい。


 でも、今のままでいい。やさぐれ感がいい。「お前バカじゃねえの?」とか罵ってほしい


 というわけで、暫くはケイト姉さんと旅をすることにした。


 ドッグミートよ、この気の強そうなスケと出かけてくるが、好感度が下がって家庭内暴力が耐えられないレベルに達したらお前の元に戻ってくるから、それまで勘弁な。