点が繋がる (Connecting the Dots) と信じる
flic.kr photo by Josh Evnin
YoutubeでAndroidアプリを開発する動画を始めた。
"アプリがどんな風に出来上がっていくのか"、その過程を動画で説明したら面白いと思ったのだ。
Androidアプリを開発するための教本を買い、ひたすら勉強している。そもそもJavaの知識が怪しいのに、Androidのアーキテクチャーに全然慣れなくて、四苦八苦だ。
振り返れば、昨年に会社を立ち上げてから、色々なことに手を出してきた。
ベンチャービジネス、デザイン、プログラミング、動画編集、人工知能。
アドビのソフトも、統合開発環境も、会計ソフトも、使用するアプリケーションは、どれも触れたことのないものばかりだった。会社に勤めている時はオフィスしか使わなかった。
だから、リズムがつかめない。"どこをどう操作すれば思い通りの結果になるのか"が頭に入っていないので、単純なステップで躓き、めげそうになる。
そもそも、色々な分野に手を出し過ぎて、本当に自分の望む方向に向かっているのかが、分からなくなる。
一つも楽器をひけないのに、一人でオーケストラの曲を演奏しているみたいだ。
開発も、デザインも、経営も、全部ができるようになんて、なるわけないやん? 買った本も、詰め込んだ知識も、身についた技術も、棚の奥で埃をかぶってしまうんと違う?
でも、そうじゃないと信じたい。
買った本も、詰め込んだ知識も、身につけた技術も、無駄になることは無い。今すぐに役に立つかと言われれば、良く分からないけれど、いつかどこかのタイミングで、成果に繋がるはずだ。
"点を繋げる (Connecting the Dots) "と言うのは簡単だけれど、それを信じ抜くことは難しい。今すぐに役に立たないことに取り組み、それが徒労に終わってしまう恐怖は計り知れない。
それでも、今築いている点が、遠くにある点に繋がって、豊かな知識と技術のネットワークが出来上がると、信じ抜く。
後から振り返った時に、
「こんなことになるんだったら、もっと前に始めておけばよかった」
と思わないように。
いつかの舞台で、バイオリンの、チェロの、クラリネットの、あらゆる楽器の知識と経験が繋がって、素晴らしい演奏ができるように。