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シード期にも資金を提供してくれるアクセラレーターをまとめてみた

Chicago Skyscraperflic.kr photo by Araceli Arroyo


会社を経営するために必要なモノは色々あるけれど、無論、先立つものはである。


ベンチャー経営者が会社員時代の給料やアルバイトで貯めた金は瞬く間に溶けていく。そして、ちょっとでも節約しようとレトルトカレーで息をつなぐ毎日。ちょっとした資金があれば、人間らしい生活ができるのに…というベンチャー経営者も多いだろう。


そんなシード期(最初期)のベンチャー企業に、投資という救いの手を差し伸べてくれるのが、シード・アクセラレーターだ。


シード・アクセラレーターは数百万円といった最低限必要な投資をしてくれる。また、投資のみならず、オフィスを貸してくれたり、ビジネスに関するアドバイスをしてくれる。彼らのネットワークを用いて、パートナーや人材探しも手伝ってくれる。シード・アクセラレーターは、ベンチャー企業にとって、大きく成長するための最初の一歩を後押ししてくれる重要な存在だ。


本記事では、日本で事業を展開しているシード・アクセラレーターを12社紹介する。

1. インキュベイトファンド

incubatefund.com

投資サイズ: 最大5億円

出資対象: AppStoreやGoogle Playによる配信を活用した"Global Scale"、革新可能な既存マーケット"Legacy Market"、インフラの活用"Enabling"という三つのキーワードに適する企業。

補足: 3号投資事業有限責任組合の総額110億円! シード期に5億ってすごい…。


2. サイバーエージェント・ベンチャーズ

www.cyberagentventures.com

投資サイズ: 500万円~5,000万円

出資対象: ポテンシャルの高いインターネット関連ビジネスを展開し、グローバル展開を志す企業。

補足: アジアを中心に8か国11箇所に拠点がある。


3. 梅田スタートアップファンド

prtimes.jp

投資サイズ: 1,000万円~2,000万円

出資対象: 関西圏に主たる事業拠点を有するシードステージの企業。阪急電鉄及びそのグループの事業との親和性を有する領域が重点分野。

補足: 阪急電鉄が主な出資者で、後述のサンブリッジ社が運営。関西にも光が!


4. KLab Ventures

www.klabventures.jp

投資サイズ: 300万円~5,000万円

出資対象: ソーシャル・スマートフォン・その先で活躍する企業。

補足: ハンズオン支援、海外展開支援、ネットワーキング支援、技術支援、インフラ支援等、手厚い。


5. サンブリッジグローバルベンチャーズ

www.sunbridge-gv.jp

投資サイズ: 500万円~1,000万円

出資対象: 日本発のグローバルベンチャーを目指す企業。スマートフォン、ソーシャルメディア、クラウドコンピューティング等のテーマに合致する企業。

補足: サンブリッジグローバルベンチャーハビタットという起業やベンチャー企業の経営に必要なリソースを集めたオープンスペースがある。


6. VOYAGE VENTURES

VOYAGE VENTURES

投資サイズ: 50万~1,000万円(平均500万円)

出資対象: インターネット関連ベンチャー企業。

補足: アクセラレータープログラム(BOAT)を実施している。VOYAGE GROUPのオフィスも使わせてもらえる。


7. Samurai Incubate

www.samurai-incubate.asia

投資サイズ: 500万円

出資対象: ICT・インターネットを中心としたウェブ、モバイルアプリケーション、IoT関連のサービスを展開する企業。

補足: 月例のクローズド・ピッチイベント(Samurai Startup Day)を実施している。


8. IMJインベストメントパートナーズ

www.imj-ip.com

投資サイズ: 500万円

出資対象: アジアで躍動するスタートアップとイノベーションを起こしたい企業。

補足: アクセラレータープログラム(ブレークスルーキャンプ)を実施している。


9. インフィニティ・ベンチャー・パートナーズ

Infinity Venture Partners

投資サイズ: 500万円

出資対象: モックレベル以上のものを用意していればどんな企業もOK?

補足: アクセラレータープログラム(Tech Temple Tokyo)を実施している。


10. スカイライトコンサルティング

www.skylight.co.jp

投資サイズ: 最大300万円

出資対象: 以下のテーマに合致する企業。「生活者の抱える課題やライフスタイルの変化に対する構造的理解がある」、「課題・変化に対するソリューションの独創性と実現性が高い」、「ソリューションがスケーラブルであり成長性がある」。

補足: アクセラレータープログラム(起業チャレンジ)を実施している。


11. Femto Startup

Femto

投資サイズ: 200万円~300万円

出資対象: インターネット関連企業。

補足: シード期のベンチャーのCFO的な役割(ビジネスモデルや資本政策策定、資金調達など)を担ってもらえる。


12. Open Network Lab

onlab.jp

投資サイズ: 最大100万円

出資対象: 世界市場目指す会社ならどんな企業もOK?

補足: アクセラレータープログラム(Seed Accelerator)を実施している。


※※※


如何だっただろうか。KDDIの∞ Laboや孫泰蔵さん率いるMODIVA JAPAN等もアクセラレータープログラムを実施しているが、シード期の投資の有無が分からなかったので、リストには含まなかった。また、CCCがやっているT-VENTUREプログラムでも資金提供をしているようだ。


筆者は大阪で会社をやっているので、ほとんどのアクセラレーターの対象外になるのだが、各所でベンチャーをやっている人の役に立てば幸いである。



【参考にさせて頂いた記事】

biz.moneyforward.com

keiei.freee.co.jp

matome.naver.jp

起業したてのシードスタートアップに投資する日本のVC(シードアクセラレーター/インキュベーター)さんをまとめました | TURN YOUR IDEAS INTO REALITY.

日本のアクセラレーター動向(PDF)