どこで働こう
flic.kr photo by Scott Beale
"どこで働くか"という問題は重要だ。皆、GoogleやInstagramのオフィスのようなオシャレな場所で働きたいとか、丸の内OLがいっぱいいるところがいいとか、近くに王将があれば最高とか、色々あるだろう。
筆者はコンサルタント会社に就職してからずーっと出張生活だった。月曜日の朝に家を出て、木曜日まで仕事先のそばのホテルで生活して、金曜日に帰ってくるという生活。お客さんのオフィスに常駐する。工場やらアパレル系のオサレオフィスやら色々な職場があった。
会社を始めるにあたり、まずは"どこで働くか"という問題について、選択肢を考えてみた。
1. 自宅をオフィスにする
目覚めたらそこが職場。布団から外はめくるめく仕事の世界。通勤時間はなし。仕事をしたい時にして、止めたい時に止める。眠たくなれば、布団で昼寝をする。
SOHO(Small Office/Home Office)という言葉がある。小さなオフィス/自宅オフィスでやっている事業者という意味だ。ベンチャーやら個人事業主は自宅をオフィスにして働くことが多い。
とはいえ、自宅をオフィスにしてしまうと、仕事と生活の区別がつかなくなり、どちらにも集中できない不安がある。仕事に身が入らず、マンガばかり読んで、実質ニート君みたいなことになるのは誠に遺憾である。
筆者は、休日もずっとは自宅にいられない性質なので、自宅をオフィスにするのは難しいだろう。
2. オフィスを借りる
自宅がダメなら、オフィスを借りればいい。nanapiも、渋谷のオフィスに引っ越すまでは代々木の狭いアパートに入っていたという。普通の民家に社員が集って働くというのは一周回ってカッコいいじゃないか、トキワ荘みたいで。
とはいえ。
安いといっても、部屋を借りるとなると、月々数万円はかかる。売上のめども何もたたない会社が、いたずらに家賃だけを払い続けるというのは、結構つらい。敷金・礼金も馬鹿にならない。関西は敷礼が高いのだ。
3. スターバックスでノマド生活
自宅から離れたいけど、家賃は払いたくない。となれば、目指す場所はただ一つ。全国の消耗していない人達が集う聖地、スターバックスで、銀色のラップトップを広げて、ネットの世界に繰り出そう! フリーでソーシャルでサードウェーブ! スタバでマックでノマノマイェイ! (古)
いや、ダメだ。
筆者の愛機はlenovoである。マッドな黒のボディにiの点が光り輝くlenovoである。リンゴはついていない。スタバで働く資格が無い。
5. シェアオフィス
結局、これにした。シェアオフィスであれば、普通のオフィスを借りるよりも安い。LANやらが最初から完備されていることも多いので、初期投資も少なくて済む。
大阪梅田のグランフロントに『ナレッジキャピタル』という場所がある。500人くらいの人がミーティングをしたり、商談をしたり、作業をしたりできる会員制のサロンだ。LAN完備。中にカフェがあって、飲んだり食べたりもできる。一人当たり月々1万円程度。一人でオフィスを借りることを考えれば、これはやっすい。
ナレッジキャピタルは、色々な職種の人たちを引き合わせる、という機能を第一に掲げている。唯の作業場所ではなく、協業するパートナーや、サービスを提供してもらうサプライヤーや、クライアントと巡り合える場所ということだ。
つてもコネもない身としては、こういう場所はありがたい。思いもよらなかった人と知り合えるかもしれない。
今週の水曜日、ナレッジキャピタルに入会するための合同説明会に参加して、サロンを見学してきた。
再来週に面接があり、適正と認められれば、はれてサロンに出入りすることが許される。
まだ入れるかどうか分からないけれど、こんな場所で仕事ができたら、さぞ楽しいだろうなと思う。
※6/2: 誤字を修正