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Youtube動画の作り方 ~または私は如何にしてブロガーをやめてYoutuberを目指すようになったか~

www.youtube.com


「ちょっと今後の話なんですけども」


「何でしょう」


「わたくし、Youtuberになりたい」


「Youtuber?」


「知ってます?」


「知ってますよ。面白い動画を撮って、Youtubeにアップロードしている人たちでしょう」


「そう!」


「なんで急にYoutuber?」


「あれ、人気出てる人って、一般の人でしょ」


「まあまあ」


「我々ブロガーがやったら、もっといい動画ができるんじゃないかなと」


「(ブロガーも一般の人なんだけどなぁ…)」


「一回私、Youtuberをやるんで」


「ええ」


「あなたここで、バスタオルを巻いて、椅子に座っててください」


「はあ」


「わたしが、本番行きます!、て言ったら、バスタオルを脱いで、ここのベッドに寝てください」


「それはYoutubeじゃなくてFC2にアップするやつですねぇ…」

【目次】

なぜYoutube動画か


企業が自社のブランドを世間に周知させたり、新しい商品をPRするために、コンテンツを製作するケースが増えている。新聞に広告をうったり、テレビでCMを流す旧来のPR手法とは違い、コンテンツを通じて顧客を楽しませることで、より深く、より自然に、自分たちのブランドを理解し、自分たちのファンになってもらうマーケティング手法だ。これはコンテンツマーケティングと呼ばれる。


例えば、アメリカのBlendtec社は新しいミキサーを宣伝するために動画を作った。Blendtec社の新しいミキサーに、普通では考えられないようなモノ、例えばiPhoneだったりダイアモンドだったりを入れて、ミキサーをまわしてみる、というものだ。"Will it blend"というタイトルでYoutubeにアップロードしたところ、動画の破天荒さがネット民に受け、Youtubeの年間ランキング上位再生数を記録した。また、この動画を通じて会社の認知度が急上昇し、売上が500%も伸びた。


コンテンツマーケティングが面白いのは、投じた予算と効果が比例しないことだ。大企業が豪華な製作スタッフをそろえて作った動画が全く再生されず、個人が作った動画が爆発的に受けるなんてのは良くある。


コンテンツはSNSを通じて幾何級数的に拡散するので、発信元が小さな企業でも、あっという間に多くの人に伝わる。


筆者は今年の2月から、コンテンツマーケティングを意識して、ブログを書いてきた。ブログを通じて、自分を知ってもらえて、サービスの宣伝になればいいな、と思っていた。


だが、ブログには限界がある。


人は長い文章を読まない。スクロールバーが米粒みたいな記事は、すぐに戻るボタンを押されてしまう。例えばこの記事みたいに。


人は文章よりも画像、画像よりも動画を好む。


文章に比べて、動画はアクセスするハードルが低いし、SNSでシェアしやすい。


何より、文章よりも動画のほうが、記憶に残りやすい。


1年弱、ブロガーとして活動してきたが、思い切って動画を作ってみよう。


Youtuberになろう!


そんなわけで、以下のようなステップで動画を作って、Youtubeにアップロードしてみた。


企画する


全ては企画から始まる。ノートに色々なアイデアを書き殴ってみて、面白そうな企画が降りてくるのを待つ。


だが、なかなか降りてこない。全然降りてこない。


"インタビュー動画"、"ストーリー仕立ての動画"等のアイデアが出てきたがどれもいまいちピンとこない。
(この二つは、撮影もして、編集もしてみたが、イマイチだったので没にした)


結局、


「ブログで書いている内容を動画にしたらいいんじゃね?」


という結論に落ち着く。ベンチャーの情報や、尖ったビジネスの情報を紹介するのだ。


イメージはアメリカのトークショーだ。一つのニュースやテーマについて、面白おかしく紹介する動画を作りたい。


アンカーのバストショットと、左右どちらかにワイプ画面を表示して、色々な文字や画像を配置すれば、それっぽくなるんじゃないだろうか。


企画が決まった。


次に、台本を準備する。台本には台詞と動作を書く。この企画では、ほとんど動作が無いので、台詞だけだ。


カメラの後ろにプロットを表示できれば、読みながら撮影できる。PCをカメラの後ろに配置して、PCのディスプレイに表示すればよいのでは、と思いつき、パワーポイントで台本を作った。こんな感じだ。


www.slideshare.net


台本ができたので、いよいよ撮影に入ろう。


撮影する


使用したのはこんな機材。

  • 一眼レフカメラ(Canon EOS KISS X5)
  • 三脚
  • PCMレコーダー(TASCAM DR-05 VERSION2)
  • 丸レフ板


苦労したのは、


まずは光。


撮影場所を借りることもできないので、撮影場所は自宅である。ここでカメラを回すのだが、部屋の中は暗い。


蛍光灯の電気や、補助灯、家中のライトをつけて撮影してみるが顔に影ができる。影ができると顔が暗い印象になる。


ヨドバシカメラの店員さんに相談すると、「室内灯だけでは難しいので、自然光を取り入れてみては」、というアドバイスをもらう。


撮影は朝。全ての室内灯をつけたうえで、カーテン全開で自然光を取り入れる。そして、自然光をレフ板で反射させて、被写体にあてる。とどめに、卓上のライトを被写体の顔に当てる。ここまでやってようやく、いい感じの明るさになった。ライティングって難しい。


次に音。


一眼レフカメラにはマイクが内蔵されているが、質は良くない。"ヒスノイズ"とよばれる、ジーーー、という音が紛れ込んでしまう。オーディオテクニカの外部マイクを一眼レフカメラに接続して録音してみたが、"ヒスノイズ"を除去できない。


またまたヨドバシカメラの店員さんに相談したところ、音声別撮りを薦められた。


映像は一眼レフで撮影し、音声は違うデバイスで録音し、編集時にがっちゃんこするのだ。


アドバイスに従って、PCMレコーダーを買ってみた。環境音や声などをまんべんなく綺麗に録音できるデバイスだ。こいつをカメラ本体の上部に両面テープで貼り付けて、録音すると、なかなか良い音が撮れた。


ティアック リニアPCMレコーダー (日本語対応版) DR-05 VER2-J


最終的な動画は3分弱だが、撮影にかかった時間は6時間くらい、撮影した動画の時間は20分ほど。この生のデータを編集して、動画を仕上げていく。


編集する


これが一番大変な作業だ!


使用するのはAdobeのこんなソフトたち。

  • Premiere
  • Illustrator
  • Photoshop


まず、全編通してBGMを流したい。肩の力が抜けたような、軽快なBGMが理想だ。筆者はアニメ系のラジオを良く聞くので、それを参考にした。


以下のサイトで、著作権ロイヤリティ料がいらない楽曲をダウンロードできる。つまり、ダウンロード料さえ支払すれば、その楽曲をきったりはったりして動画に使えるのである。


映像も音も準備できたので、いよいよ編集作業だ。使用するのはAdobeのPremiere。


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簡単に言えば、この画面右下のタイムラインに、表示したい動画や、テロップ、BGMなどを配置していく。


テレビのバラエティ番組は、いくつものカメラで同時に動画を撮影して、素早く映像を切り替えることでテンポを作る。


筆者はカメラを一台しか持っていないので、切り替える技が使えない。なので、会話の余白をカットしたり、音をつけたり、ワイプにごちゃごちゃとテロップを入れて、テンポをつくってみた。


Premiereにも文字や図形を挿入する機能があるのだが、いかんせん性能が貧弱だ。仕方ないので、タイトルも図形も全て、イラレで作って、Premiereで読み込みするようにした。どちらもAdobeソフトなので、イラレで編集しながら、その画像を同時にPremiereで確認するなんてことも可能だ。超凄い。


Premiereもイラレも使い慣れていないので、編集作業には3日間くらいかかった。かかり過ぎである。


こんな感じで結構苦労して作ったのが、冒頭でも紹介した動画である。


www.youtube.com


企画から編集まで時間がかかってしまったが、デバイス、ソフトの使い方になれれば、一本あたりの作成時間は短くなる、と思う。


何より、ゲーム実況動画や、演奏してみた、チャレンジしてみたなどの動画は世に溢れているが、ビジネス系の動画コンテンツは全然ない。ブルーオーシャンだ。なので、自分がここを開拓すれば、きっと大きな果実が得られる、と思う。


そんなわけで、Youtube動画を作っていくので、良かったら見に来てください。


コメントでDisられる覚悟が出来たらニコニコ動画にもアップロードします。