けつまつける

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ビジネスモデルから始めよう

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書


誰でも素晴らしいアイデアを持っている。"こんなサービスがあればどんなに便利だろう"。"こんな商品があれば毎日使うのに"。"こんな会社だったら、絶対に儲かるに違いない"。アイデアを考えるのに大した労力はかからない。風呂に入ってシャワーを浴びている時に、神の啓示を受けるがごとく、素晴らしいアイデアを閃くかもしれない。


でも、閃いたアイデアを実行する人はほとんどいない。たいていのアイデアは、自分の思考サイクルをぐるぐると廻った後、そのまま大脳皮質の奥深くに沈み、日の目を見る事はない。鮭の卵のほとんどは、波に飲まれて潰れるか、他の魚の餌になる。


イデアは忘れられるものだから、形にして残さなければならない。アイデアがやがて、サービスや商品、会社に変わるまで、言葉にして、紙やデータに残さなければならない。


筆者はまず、"コンテンツに特化したクラウドファンディングサイト"を作るというアイデアを形にするために、ビジネスモデルをつくってみようと思った。ビジネスモデルを作れば、起業にあたって考えなければならないこと、準備しなければならないことをもれなく整理できると思ったのである。


梅田のジュンク堂に行き、ビジネスコーナーで平積みされていた『ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書』を購入した。


この本では"ビジネスモデル・キャンバス"と名付けられたビジネスモデルを視覚化する以下のようなフレームが提唱されている。このフレームにアイデアを書き込んでいけば、たちどころにビジネスモデルが完成するという塩梅だ。


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By Business Model Alchemist [CC BY-SA 1.0 ], via Wikimedia Commons


フレームの真ん中には商品やサービスによって使う人に提供する"価値"を書く。その左に必要な"資源"や"協力会社"を、右に具体的な"顧客層"や"チャネル"を書く。左下にかかる"コスト"、右下には"儲ける方法"を書く。これらの要素を整理していけば、なんとなく、ビジネスをやるための道筋が浮かんでくる。


"ビジネスモデル・キャンバス"をつくるために、東急ハンズで特大サイズの紙を買った。紙にフレームを書き、壁に両面テープで貼り付ける。そして、黄色のポストイットにアイデアを書いてぺたぺたと貼りつける。フレームに分類されないアイデアは色の違うポストイットでフレームのまわりに貼ることにした。


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どうだろうか。なんとなく起業準備をやっている感が出ていないだろうか。(つくってすぐに撮った写真なので、スカスカではあるが)


こんな風に部屋に貼りつけておけば、洗濯物を畳んでいる時に「ハッ!」とアイデアを思いついても、すぐさまポストイットに書いて、残しておける。


形に残すことは大事だ。思いついたアイデアはすぐに忘れてしまうし、自分の頭の中ではアイデアを客観的な視点で評価できない。


視覚化し、時間を経てからアイデアを見返すと、『あーこれはダメだな』とか『これならイケる』とか、一歩進んだ思考ができる。


ご飯を食べながら、ちらちらと黄色と青色のポストイットを眺めるのも、悪くない。


こうして、"ビジネスモデル・キャンバス"が我が家の壁紙になった。