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ゲーム業界をマーケティング視点で読み解く

【2018年版】Eスポーツ入門

2018年2月の日本eスポーツ連合発足に伴い、数多くのメディアがEスポーツの話題を取り上げ、一般的な認知も向上している。 しかし、Eスポーツについて知ることは簡単ではない。Eスポーツをテーマにした書籍は数えるほどしかなく、専門メディアは個別タイトル…

PUBG Corp. からNetEaseに対する訴状内容まとめ

2018年4月2日にPUBG.corpがNetEase社に対して訴訟をおこした。内容はNetEase社の『荒野行動』と『Rules of Survival』が『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(以下、PUBG)』に酷似しており著作権を侵害している、というもの。 これでPUBG Corp. vs. NetEaseと…

2010年代の海外ドラマ革命と、映画、ゲーム。そして日本のオタクは有吉弘行をロールモデルにすべき

「FUZE」は今海外ドラマ推しらしい。矢継ぎ早に特集記事があがっている。 www.fuze.dj 宇野維正さんの記事、Taku Takahashi×田中宗一郎両名の対談記事も楽しい。 映画好き、いわゆるシネフィルみたいな人はたくさんいるんだけどドラマに疎かったりする。『Ga…

いわゆる「eスポーツはスポーツなのか?」問題について

Photo by Alistair Ross eスポーツを「スポーツ」と冠すると反感を持つ一般視聴者が一定数存在するらしい。フィジカル要素の少ない競技を「スポーツ」と呼ぶことに違和感を覚えるようだ。 www.j-cast.com 以下、引用記事のコメントの孫引き。 「汗水流して努…

ゲームを義務教育で教えたほうがいい理由

photo by Sean MacEntee 2018年に世界保健機関(WHO)による「国際疾病分類」が改定されて、その中に「ゲーム障害(Gaming Disorder)」なるものが入るらしい。 gendai.ismedia.jp 精神障害の一つとして認められることで、例えばカウンセリングを受けるとい…

Google参入の衝撃。ゲーム業界に進撃するIT業界の巨人たち

何やらゲーム業界の中心…というよりその周辺が騒がしい。 Googleが進めるコードネーム「Yeti」。IT業界の巨人が満を持してゲームストリーミングサービスに参入する、という噂である。 japan.cnet.com もし「Yeti」がChromecastで動くようなアプリケーション…

日本のeスポーツ市場規模を計算してみた

日本eスポーツ連合の発足、プロライセンス制度発行などメディアを騒がせているeスポーツだが、「そもそもどれくらいの市場規模があるの? 紅しょうがぐらい?」という質問にまだどの企業も団体も答えていない。「日本は世界の流行に後れています!」という定性…

店頭からゲームがなくなる日。『モンスターハンター:ワールド』が起こした静かな革命

『モンスターハンター: ワールド』が販売本数500万本を突破し、国内でもPS4ソフト歴代販売本数を塗り替えた。非携帯版のモンハンシリーズの成功は家庭用ゲーム業界にとって喜ばしい。Switch発売から始まった「家庭用ゲームへの回帰」が勢いづいてきた印象が…

『モンスターハンター:ワールド』はなぜこんなに楽しいのか

最初に白状しておくと、モンハンシリーズを初めてプレイしている。 『モンスターハンターポータブル』でシリーズに火がついてからずっと「モンハンは携帯機のゲームだよなぁ」という先入観があり、“家庭用・PCゲーマーは手を出さんよ的な何か”で敬遠していた…

『Full Metal Furies』はアクション・戦術・育成、全部揃った神ゲーだった

PS4でもリリースされた2Dアクション『ローグ・レガシー』の開発元Cellar Door Gamesの最新作、『Full Metal Furies』はベルトスクロール形式のアクションRPG。 歩哨(タンク)、スナイパー、エンジニア、ファイターと、攻守の特徴が異なるキャラクター4人から2…

「DEVILMAN crybaby」のストーリーはすべて牧村美樹の"あのシーン"へと収束する

(C)Go Nagai-Devilman Crybaby Project デビルマンをリメイクする、と聞いてデビルマンファンはこう思ったはずだ。「牧村美樹の“あのシーン”、やるの?」 安心してください、やってますよ。 詰襟を着た不動明とヘアバンドをした牧村美樹は昔の話、「DEVILMAN …

お前の屍を越えていけ。「Life Goes On」は死体を積んで謎を解くパズルアクションゲーム

アクションゲームやシューティングゲームの自機のストック数を「残機」と呼ぶようになったのはいつからだろう。マリオの横に「x 4」と書かれているのをみるにつけて、「ああ小さなおっさんがあと4体控えているんだな、あと4回死ねるんだな」と反射的に頭に浮…

「スポットライト 世紀のスクープ」はたった4人の新聞社取材班がカトリック教会という巨大権力に挑んだ物語

2002年1月6日、マサチューセッツ州ボストンの日刊紙「ボストン・グローブ」はカトリック教会がジョン・J・ゲーガン神父による男児性的虐待を隠蔽していたことを暴く記事を発表した。この記事はカトリック教会のスキャンダルをすっぱ抜くスクープであり、アイ…

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」は 何が良くて何が悪かったか?

ウィークエンドシャッフルでは宇多丸師匠が酷評するし、↓みたいな記事も出てくるし、「新作楽しみにしてたのにあかんのか…」と思って身構えて観に行ったら、全くそんな駄作でもなかったし、スクリーン切り裂きたくなるようなワースト映画じゃなかった。anond…

「イルミナエ・ファイル」は ゲーム時代の新しい小説。そして(たぶんこれからも) テキストは死なないということ

メルボルンで暮らすSF作家エイミー・カウフマンは新しい小説を書こうとしていた。2人のティーンエイジャーが銀河系間の戦争に巻き込まれるスペースオペラ。女子高生のハッカーがいて、気のいい男の子のパイロットがいて、宇宙戦艦を操る人工知能がいて、戦闘…

かつて「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」は革新の象徴だった

「ソニック・マニア」が8月16日にリリースされて、批評家もユーザーも絶賛している。Metacriticのユーザースコアは8.9で、BotWより高い。Steam版の配信で若干ごちゃごちゃしているが、販売は概ね伸びているようだ。 一方日本はというとWikipediaのページも無…

CEDEC 2017の任天堂セッションが神回だった

CEDEC2017の「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(BotW)のセッションに行ってきたのだが、すこぶる面白かった。 いくつかセッションがあったが、見に行ったのはテクニカルディレクターの堂田さんとアートディレクターの滝澤さんのセッション。内容は、…

【ドラクエ11 日記】ゲームにとってストーリーとは何か

小島秀夫がTBSラジオのライムスター宇多丸の番組に出ていた時に「ゲームにおけるストーリーの役割」について話をしていた。以下、一部を書き起こし。 宇多丸「ゲームにストーリーっていうのは、やっぱりプラスなものだとお考えですか」 小島「えっとねえ、ス…

【ドラクエ11 日記】ロトゼタシアの片隅に

本作をプレイしていて思うのは、やっぱり世界観が良い。街やフィールドやダンジョン、ロトゼタシアの世界全部をひっくるめて「俺はドラクエをプレイしてるッッッ!」と再確認させてくれる。 世界観をつくっているのは魅力的なキャラクター達だ。 サマディー王…

わたしのデータ整理術 -KindleからEvernoteまで-

三連休とくに予定もないので、部屋の掃除ばっかりしている。DVDを買い揃えていこうと思うのだが、スペースも棚も足りないので、ごちゃごちゃっとデバイスを入れていた棚をまるっと整理した。何本もあったUSBケーブルやら、HDMIケーブルやらを思い切って捨て…

【ドラクエ11 日記】次はオープンワールドで

本作でダントツで良いのは景色の美しさだ。 山も川も田園も、プレイしながら澄んだ空気を感じるくらいに、画面が光って見える。グラフィックが他の作品に比べて突出しているわけではないのだが、地形や建物の細かいところまで作り込まれていて、世界が生きて…

【ドラクエ11 日記】ゲームで接待も悪くない

プレイ時間は17時間を超えたぐらい。 ボーガンの的当てゲームとか、連携技でカミュをビーストモードにしてワイバーンドッグを倒すクエストとかをやっていたら全然進まない。 ドラクエ11をやっていて思うのは、ナビゲーションが凄く親切だということ。街に入…

【ドラクエ11 日記】カワイイは正義

ホムラの里にやってきた勇者とカミュ。蒸し風呂で男と男の友情を確かめ合っているところで、小さな女の子に出会う。女の子のパパが居なくなったと言うので、パパを助けに荒野の地下迷宮へ向かう。 ホムラの里では少女ベロニカに出会った。写真の通り金髪幼女…

【ドラクエ11 日記】勇者、インスタ女子になる

「そうだ 京都、行こう」 デルカダールのお尋ね者になった勇者と相棒カミュ。命からがら城から抜け出して、城の近くの教会にたどり着くが、「いっけねぇ、忘れ物したからデルカダール戻るわ」とかカミュの野郎が空気の読めねえことをぬかすので仕方なくデル…

【Fallout 4 日記】独裁政党「拠点ファースト」

Fallout 4が一生遊べるゲームと言われるゆえんの一つがクラフト機能。街に訪れ、ある条件を満たすと「ワークショップ」を利用できるようになり、今まで集めたジャンクを資材に変換し、建物、家具、装飾品といったアイテムを街に設置できるようになる。アイテ…

【ドラクエ11 日記】あぁ^~勇者がぴょんぴょんするんじゃぁ^~

秋葉原のヨドバシカメラでPS4版を購入。6階のゲーム売り場は激込みだった。PS4 Proを併せて買うつわものもいた。 家に帰ってさっそくプレイ。実はあまり熱心なドラクエファンではなく、どっちかというとスクエア派だった。 でも、最近までスマホでドラクエ5…

【Fallout 4 日記】パートナーにめぐまれない

Fallout 4ではパートナーを1人(または1匹または1機)旅に連れていくことができる。最初に出会うパートナーが犬のドッグミート。ゲーム序盤、荒廃したボストンの街で一人悲観に暮れている時に出会う犬で、どんな時もどんな場所でも、例え巨大な爬虫類が襲い掛…

【Fallout 4 日記】スーパー・ミュータントにシバかれる日々

ゴールデンウィークのセールでいろんなタイトルが安かったので、「よーし、チャージ用のカードを大人買いして欲しかったゲームをダウンロードしまくるぜー!(/・ω・)/」と思い立ってヨドバシカメラで1万円分のカードを購入して、「よっしゃウォレットにチャー…

アメリカTVドラマの凄さが分かるヴィンス・ギリガンの脚本力 (と『ベター・コール・ソウル』シーズン1第1話の脚本)

Netflixで『ベター・コール・ソウル』を観終わって、改めて「アメリカのドラマっていうかヴィンス・ギリガンすげー!」と思う。 ヴィンス・ギリガンは主にテレビドラマで活躍する監督。『X-ファイル』シリーズを手掛けた後、アメリカドラマ史に残る超ヒット作…

ピクサーが『トイ・ストーリー』をつくるまで

ピクサーは凄い。本当に凄い。毎回毎回、オリジナルで品質の高い長編アニメを作っていることはもちろんだが、何より、世界で初めて3DCGの長編アニメを作り上げたことが凄い。1995年、パソコンがチャチャーンの音と共にが立ち上がっていた時代に、3Dだけで一…